ヤールタ――クリミヤの南岸、黒海に臨む風光明媚(ふうこうめいび)な保養地。
べリョーフだとかジーズドラだとか――いずれもヨーロッパ・ロシヤの中部にある小さな町。
グラナダ――スペイン・アンダルシヤの都会。ムーア人の王国の旧都で、アルハンブラ宮殿など当時の遺跡によって名高い。
罪の女――『ヨハネ伝』第八章三節以下。この女性を描いた画(え)は古来すくなくない。
オレアンダ――ヤールタの西南一里半足らずにある公園地。やはり黒海に臨み、当時は帝室領であった。
フェオドシヤ――クリミヤの南岸にある海港。
ペトローフカ通り――モスクヴァの中心部を南北に走る大通りで、市内屈指の繁華な商店街。
『スラヴャンスキイ・バザール』――モスクヴァの一流ホテルの一つ。